『俺が全部忘れさせてあげる。』





そう言って歩きだした純君は家を通り過ぎて、街のある方向へと向かった行った。





どうして?と思ってた時に、





「家だと花梨がこっそり忍び込んだとしても、母さんにばれそうだから。」






連れて来られたのは、目のやり場に困るラブホテル街だった。





その中で小綺麗な建物に入ってく純君に手を引かれて歩く。






心臓がバクバクいってて、握る手にもジワリ汗をかいちゃってる。





初めて入ったラブホテルは普通の部屋と変わりなく見えた。






ソファにテーブル、
そして……大きなベッド。




私が頼んだ事なのに。





どうしよう。

今さらとんでもないこと言っちゃったんだって実感した。