「アリサちゃんもきっとすごく綺麗に育ってるよね!」



ちょうど電話が鳴ってお母さんはご飯支度の手を止めて電話に出る。


私は2階の部屋へ戻り、学校の制服から部屋着に着替えた。



窓の外から見えるアリサちゃんの家。


早く会いたいな。
私の事忘れたりしてない?




小さな頃に離れたくなくて、結婚するなんて言った私達。



今思えば、本当笑えるよね。結婚なんて16歳になるまで出来ないなんて当然知らなかったし、ましてや女同士で結婚の約束。



結婚がなんなのかわからない位幼かったんだ。


ただ一緒にいたくて、交わした約束。


アリサちゃんも思い出して笑ったりしてたかな?



『花梨〜!ご飯出来たわよ!』


下から私を呼ぶお母さんの声。



「はーい。今行くね!」


私は再会の日が近い事を楽しみに下へ降りて行った。