『一過性のモノでよかったわ〜』





お母さんが泣き笑いで私を抱きしめてそう言った。





『明日には退院ですって!?
お母さん先生にお礼言ってくるわね!』




病室を出ていくお母さんを純くんと二人で見送った。




あの後、純君はナースステーションへと行って私の声が出るようになったと伝えに行ってくれた。




バタバタと担当のお医者様が来て、喉を見たり声を何度も出さされたり。




精神的なモノだからもう大丈夫だろうって、明日には退院だと行って病室を出てく先生。

そのすぐ後ににお母さんが入れ違いで入って来たんだ。





すっかりお母さんに伝えるの忘れてたの。




いっぱい心配かけたのに酷いね私……





けれどお久しぶりの母さんの嬉しそうな笑い顔が見れて良かった。





心配かけてごめんね。