俺を見て、またあの時の事を思い出したらどうすればいいのかわからなかったから…





それでも、やっぱり会いたくて…


毎日病院の前までは行っていた。




そこで、昨日おばさんと会って、



『ずっと元気なくて笑わないのよ…。純君も来てくれないからじゃないかしら。』




そう告げられて、我慢できずに行った病室前。




会いたくなかったわけじゃない。




ずっと付き添ってあげたい位なんだ。





もしおばさんの言う通り俺に会えなくて元気がないんなら…





まだ俺達ちょっと前みたいに、笑って過ごせる?




そんな期待をもって、ノックした扉…









だけど…





開けられなかった扉。





閉ざされた花梨の心の扉のようだと感じたんだ。