恋の行方〜甘い約束〜

一通り聞きたいことを聞いたのか先生は何も聞いてこなくなった。





少しの沈黙の後


『そっか…
だから傷つけた…か。』





俯く私の頭を優しく撫でてくれるから、ジワリと涙が滲んでくる。



最近涙腺緩みすぎだよ…。




『これ以上傷つけたくないから…離れようと考えてるのね。』





だって私といても純君は幸せになれないよ。





テニスをしてる純君を思い出す。
あの時の純君
すごく楽しそうに笑ってて…
弾けるような笑顔だった。


楽しそうな純君を見て、あの時は嬉しかったけど、こうして一日中病室に寝てて気づいちゃった事…




私と一緒の時に…あんな風に笑うことなんてなかった。




いつも微笑むように笑ってた純君。





きっと私と一緒の時じゃあんなに楽しくなれることなんてなかったって事だよね。