『………っ…!?』





口を開くのに出てこない言葉に首を傾げて聞いてみた。





「花梨?どうしたの?」





『……っ!!……』





「花梨…?」





喉に手を当てて一生懸命声を出そうとしてる。





まさか…





「声…出ないの?」





必死になって声を出そうとしてるけれど一向に声が聞こえない。





嘘だ…





「嘘だよね…?花梨っ!?」





激しく動揺して両手を肩にかけたら、ビクンっと花梨の体がはねた。





体の震えが大きくなる。





「ご、ごめ…」










真っ暗な闇の中に二人落とされた気分だった…