『一瞬だったから…よく覚えてないわ…。


…でも20代位の男の人で…あっ!!クロスのピアスが耳から垂れてたわ!有坂!?』





『純っ!どこ行くんだよ!?』





「豊、悪いっ!後で必ず連絡する!!」





転んだ時に痛めたかもしれない足に、大人の男…





そして耳にクロスのピアスをした男…





間違いない。花梨は絶対あそこにいる。





ここからそんなに距離はない。





急げばすれ違わないで会える。





全速力でついこないだまでかかっていた病院へと走った。