恋の行方〜甘い約束〜

湿布ももらったし、もうここへ来ることもない。




外へ出てすぐに俺は笑顔で花梨に話しかけた。





「良かったね。これで通院しなくて済むね。
ねぇ、さっき受付で何話してたの?」





さりげなく





気にしていないよ





そんな風に問いかける。






すると花梨は困ったように俺を見上げて話し始めた。














「は?…何それ…」





聞いて驚いた俺はすげー間抜けな顔をしてたかもしれない。





「どうしよう…断ろうとしたのに先生居なくなっちゃった…。受付の人にも話せなかったし…」





行かなきゃいいじゃん





その一言が言えない…





怪我したのは俺じゃないし、捻挫といっても立派な怪我な訳だし。





治りが悪くなっても困るよな…。