なんだコイツ…





一人にして怪我が悪化しないようにと付き添った病院。





受付で呼ばれるまで待つ俺達の前に現れた軽そうな男。





花梨の事を馴れ馴れしく名前で呼ぶその男は白衣を着てて、俺をチラリと見てイヤな顔をした。





聞けばソイツが花梨の足を診てくれた先生だと言う。




あんな若い先生が花梨を診てるなんて正直思っていなかった。





俺を見た時の表情でなんとなくイヤな予感がする…





診療室まで付いていこうとしたのに花梨にも看護士にも止められた。





診療室内にも看護士くらいいるよな?





まさか二人きりって事はないよな?





落ち着かない俺はイライラしながら待合室の椅子に座る。





そこで耳に入って来た受付の人達の会話。