アサミは、二人から放たれる異様な空気をまるっきり無視して、ヒロの横に座った。 4人用の席。 私は自然と、マサキの隣に座ることになった。 空間にゆとりがあるものの、足を崩したり体をひねったりすれば、マサキに触れてしまう距離。 ドキドキして、私はどこに視線をやればいいか分からなかった。 アサミとは気まずいままだし、ヒロもそう。 マサキと話したくてここへ来たのに、いざその場面に突入すると、身動きできなくなった。 マサキは、私が彼のケータイ小説を読んでしまったことなんて知らないだろうし……。