Raindrop~Mikoto side

「どうして好きでもない人と……どうしてそんな辛いことを、先生のお父さんたちは……」

私のことも想ってくれる拓斗くんに、今度は嬉し涙が零れる。

「ありがとう。……拓斗くんは、一番大好きな人と結婚してね……」


それからすぐに和音くんと花音ちゃんが戻ってくる足音が聞こえ、私は拓斗くんに今の話は内緒ね、と念を押した。


その後、拓斗くんからその話を出されることはなかったけれど。

私と和音くんを気遣うような仕草が随所に見られた。


私の結婚の話を聞いて素直に羨ましがる花音ちゃんはきっと、何も気づいてなかったのだと思う。

でも彼女の無邪気な微笑みも、私にとってはかけがえのないものだった。

一緒に花音ちゃんを見守る拓斗くんも。

……和音くんも。

ここにあるもの全てが、みんな愛しい。


彼らのおかげで、本当に穏やかな時間を過ごせた。

夢のように楽しい半年だった。