誘拐犯と人生ゲーム




「ルカさん、遅刻しますよ?」



「……っ、ぐすっ、一葉ちゃん……」



「はい」



「大好きですっ!」



……さっきまでの涙はどこへやら、ルカさんはいつもの笑顔でそう言った。



ルカさんには笑顔がよく似合う。泣いてる顔なんて可愛いけどらしくないよ。



……あれ?このセリフ、普通ルカさん側じゃないか?



「じゃあ行ってきます、一葉ちゃん」



「はい、行ってらっしゃい、ルカさん。あの、ゲームの手紙、読んでもいいですか?」



「えぇ、どうぞ」



ルカさんはお弁当を鞄に入れ、私の額に軽くキスをしてから出ていった。



急にガランとなるリビング。ちょっと淋しいかもしれない。



さて、読んじゃお。



私は封筒を開けて中身を取り出した。