たぶん…あいつは手形のついた頬でお客さんに笑顔を振りまいてる。
ま…しょうがない。
あいつは2度も!2度も触ったんだから。
まだ心臓がドキドキしてる。
あいつの…あいつの手の感触も残ってる。
携帯が鳴った。
「もしもし…」
「もしもしじゃねぇだろ?どうなってんだよ。お前の店。すごい人で入れねぇだろ。関係者だって言っても『並んで下さい』って入れてくれないんだからな」
「関係者って…」
声の主は薫。
この声のトーンはかなり怒っている。
電話より会って話した方が早い。
「薫、今、どこ?」
「店の前に決まってるだろ。まだ…あいつはいるのか?」
そうだよね。
きっと、それを心配して来てくれたんだよね。
「ちょっと待ってて」
一方的に電話を切ると、店を覗いた。
相変わらずの紅茶の甘い香りと、しぃのアイドル並みのモテぶり。
「しぃ、ちょっと出て来たいんだけど。お店、頼んでいい?」
「いいよ。男と会うんじゃなかったら」
「………じゃあ、頼むわね」
ま…しょうがない。
あいつは2度も!2度も触ったんだから。
まだ心臓がドキドキしてる。
あいつの…あいつの手の感触も残ってる。
携帯が鳴った。
「もしもし…」
「もしもしじゃねぇだろ?どうなってんだよ。お前の店。すごい人で入れねぇだろ。関係者だって言っても『並んで下さい』って入れてくれないんだからな」
「関係者って…」
声の主は薫。
この声のトーンはかなり怒っている。
電話より会って話した方が早い。
「薫、今、どこ?」
「店の前に決まってるだろ。まだ…あいつはいるのか?」
そうだよね。
きっと、それを心配して来てくれたんだよね。
「ちょっと待ってて」
一方的に電話を切ると、店を覗いた。
相変わらずの紅茶の甘い香りと、しぃのアイドル並みのモテぶり。
「しぃ、ちょっと出て来たいんだけど。お店、頼んでいい?」
「いいよ。男と会うんじゃなかったら」
「………じゃあ、頼むわね」

