予想外の返事に言葉を失う。
しぃ、あなたはやっぱりあたしが感じる以上にあたしの事を想ってくれてる。
愛してくれてるの?


「そんな。冗談で言ったのに。しぃは会社を継ぐのが嫌で写真を撮りたくて、すっぽんぽんでひっくり返ってたんでしょ?」


「そんな僕を変態みたいに言わないでよ」


あの時は確かに変態だったんですけど。
いや、ちょっと素敵だった?
引き締まった体に一瞬、目を奪われてた。
変態だったのはあたしかも。


「だから、ママに会う為だって。全部、ママに会う為。ママの懐に入り込む為に必死で考えたんだから。ママは免疫がないからすっぽんぽんに弱いと思った。珍しいから、きっと家に連れて帰るって」


にっこり微笑みながら何を言ってる?
可愛いとか持ち上げといて変態扱いしてない?
やっぱり、あたしの事、何も知らない。