「風は本気だよ。あいつは、結果的にこうなってしまったけど、どっちにしろ、ここに来てた。雫さんに会いに来てたはず。だから利用されたなんて思わないでやって」
「でも、」
「信じてやってくれないかな?風の事も僕の事も」
少し照れたような優しい笑顔。
弟を思いやる兄の顔。
あたしは、しぃに負けたのかも。
「本当に、しぃの言葉を信じていいんですね?」
「もし、風が雫さんを利用しただけだったら。僕があいつを許さない。そして……」
いったん言葉を切って、深く息を吸った。
「今度は僕が雫を迎えに行く」
正面から一気に矢を放たれて、体を貫いて行く。
体が真っ赤に染まって行くのが自分でも分かった。
お願いだから、これ以上言葉の爆弾を落とさないで。
心臓が……、頭が……もたない。
倒れそうになる体をなんとか立て直すけど、オーナーの方を見れない。
この兄弟はほんとに。
自分の心に正直。
「でも、」
「信じてやってくれないかな?風の事も僕の事も」
少し照れたような優しい笑顔。
弟を思いやる兄の顔。
あたしは、しぃに負けたのかも。
「本当に、しぃの言葉を信じていいんですね?」
「もし、風が雫さんを利用しただけだったら。僕があいつを許さない。そして……」
いったん言葉を切って、深く息を吸った。
「今度は僕が雫を迎えに行く」
正面から一気に矢を放たれて、体を貫いて行く。
体が真っ赤に染まって行くのが自分でも分かった。
お願いだから、これ以上言葉の爆弾を落とさないで。
心臓が……、頭が……もたない。
倒れそうになる体をなんとか立て直すけど、オーナーの方を見れない。
この兄弟はほんとに。
自分の心に正直。

