~絡み合う糸~
寝ようとしてもなかなか寝付けない。
当たり前か。
一日に二人ものイケメンから強烈なプロポーズを受けたんだから。
普通、有り得ない。もしかしたら、あたしの勝手な痛すぎる妄想だったのか?って思ったりもする。
あぁ、このドキドキ、病気になりそう。
体もカッカと燃えるように熱い。
ベッドに横になったまま、窓の外をぼんやり見つめる。
しぃはまだ起きてるのかな?
何となく、しぃに会いたい。
こんな綺麗な夜空をしぃと見られたら。
黙って肩を寄せあって、好きな人と見上げる夜空。
あたし、とんでもなく恥ずかしい事を妄想してる。
しぃはすぐ近くにいる。
階下に下りて行けば、きっと幸せそうな寝顔でそこにいる。
なんでだろ?しぃの事を考えるだけで苦しい。
掴もうと思えば掴める手。
伸ばしかけてはいるけれど、何かが邪魔をする。
それはあたしの中のほんのちょっとの良心と、しぃを探しているあの美人。
自分が幸せならいいの?
欲しいものは何が何でも掴み取っていいの?
薫の…ずっと見守って来てくれた優しさを踏みにじってもいいの?

