「でも…、でも…。しぃを探してる人がいるはずだよ。今まで気持ちにふたをして来たけど、その人だってしぃの大切な人かもしれない。その人の事を…」
言いかけてる途中で、しぃが優しく笑った。
「仕方ないよ。覚えてないんだから。それに…」
左手をあたしの前に差し出した。
「ほら、指輪、してない。薬指を見ても何にもときめかないし、おそらく結婚はしていない。だから子持ちでもない。その心配は大丈夫。だから、ね?」
ね?って。
でも、確かにしぃを探してる人がいる。
しかも超美人。
フィアンセなのかな?
だとしたら…。
あたしは知ってて、しぃと一緒になる事になる。
それはすごく悪い事だ。しぃに言うべき?
でも…、でも。
言えない。言ったら何か変わるかもしれない。
何かを思い出すきっかけになるかもしれない。
そしたら…。
でも…。
「しぃ、少しだけ、待って。ちょっと考えたい」
本当に時間が欲しい。
頭が…心が、ひとつにまとまらない。
「分かった。…あ、そうだ。僕、ピンクがいいな。レースの花柄のやつ。新しく買わなくていいよ。あれが好きだから」
さっきまでの真面目さはどこに行った?
言いかけてる途中で、しぃが優しく笑った。
「仕方ないよ。覚えてないんだから。それに…」
左手をあたしの前に差し出した。
「ほら、指輪、してない。薬指を見ても何にもときめかないし、おそらく結婚はしていない。だから子持ちでもない。その心配は大丈夫。だから、ね?」
ね?って。
でも、確かにしぃを探してる人がいる。
しかも超美人。
フィアンセなのかな?
だとしたら…。
あたしは知ってて、しぃと一緒になる事になる。
それはすごく悪い事だ。しぃに言うべき?
でも…、でも。
言えない。言ったら何か変わるかもしれない。
何かを思い出すきっかけになるかもしれない。
そしたら…。
でも…。
「しぃ、少しだけ、待って。ちょっと考えたい」
本当に時間が欲しい。
頭が…心が、ひとつにまとまらない。
「分かった。…あ、そうだ。僕、ピンクがいいな。レースの花柄のやつ。新しく買わなくていいよ。あれが好きだから」
さっきまでの真面目さはどこに行った?

