横並びにある部屋を抜けて隠された扉を開くサルス、踏み入れたそこは更に地下に続く階段だった。

まだ下がる、その事実を目の当たりにして三人は息を飲む。

この疑問を解決したいがとても声を出せる雰囲気ではなかった。

暗い場所に何の灯りも持たずに入っていくサルス、見送るとすぐにその姿は暗闇に溶け込んでしまう。

置いていかれる、焦った貴未は意を決して更なる奥へと足を踏み入れた。

物々しい雰囲気にカルサの様子が気にかかる。

嫌な予感を胸にしばらく進むと、道は開け今いる場所が塔になっていることに気が付いた。

壁に沿って作られた階段は、中央の吹き抜けを囲うように更に地下へと繋がるら旋階段になっていた。

長い吹き抜けはどこまでもどこまでも続くかに思え、まるで底抜けの暗闇にはまっていくようで足がすくむ。

目が暗闇に慣れても階下は見えない、そんな恐怖と戦う三人に手を差し伸べるようにサルスは途中で立ち止まり後ろを振りかえった。

「離れないようについてきてくれ。」

靴音と風が吹き抜ける音しかしないこの場所にサルスの声は温かく響く。

サルスは再び歩き始め、片手で壁をつたいながら何かを呟き始めた。