「帰りましょう、シードゥルサへ。みんな待ってる。」

「そうだな。」

居るべき場所はここではない。

帰るべき場所が確かにあって、帰りを待つ人たちもいる。

太古の時代はもう過ぎているのだ。

「帰ろうか。」

そして二人はラファルを連れて歩きだした。


もう宮殿を振り返ることはない。

まだあそこへは帰らないと、口には出さずに二人は歩き続けた。