勢い良く来たラファルに態勢を崩され、カルサは倒れてしまった。

それでもラファルはシッポを何度も振りながら、およそカルサと同じ位はあるだろうその大きな身体を擦り寄せる。

「ラファル!わぁかった!分かったって!」

カルサの言葉にラファルは一歩引いて身体を離した。

しかしシッポを振り続けたまま愛情表現は絶やさない。

飛びつきたいのを我慢してウズウズしているようだ。

それを分かっているカルサは上半身を起こして力強くラファルの身体に抱きついた。

立てばカルサと同じくらいであろう体長のラファルは全く動じない。

頭をカルサに擦り寄せて抑えきれない興奮を表し続けた。

「久しぶりだな!大きくなってたから分からなかった。お前かっこよくなったなぁ!」

目をキラキラさせ、無邪気な笑顔でカルサははしゃぐ。

まるで子供にするようにラファルの頭をぐりぐりと撫でた。

ふわふわの長い毛が指に絡んで、心までくすぐったい。

力強く撫でられることにラファルも喜んでいるようだった。