私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「…ないの?」
「さっき中身ぶちまけて」
「その言い訳…さっき…」
「え?」
「ううん…、何でも…ない。そういえば…誰か持っていた…けど」
「そ、そんなわけないじゃん」
「…そうね、気のせい…だね」


 雪奈は作り笑いで無理に声を出して笑い、紗耶は言葉を出さずに笑顔であった。


 水砂糖の話をしているとは知らない裕也は一人でさっきほど奪い取るように水砂糖の袋をただただ眺めている。


「賢一、告白…するんだ」


 さっき言った賢一の言葉が頭を離れず、リピートするかのように何度も何度も裕也の頭の中を駆け巡る。


 するとまたアイツから電話がかかってきた。普段は取りたくないケータイも今回は愚痴も言わずに取った。


「やあやあ裕也君、裕也く〜ん」
「ふうー」


 今の裕也に取ってはこんな作者でもいないよりはマシだった。