新見「そんなに必死になるなよ美鈴。




…残念だけど俺は未来に帰る方法はしらない。
親父は帰らなかったからな」






美鈴「ぇ…?お父さん?」




美鈴が驚きで目を見開かせる。






新見「あぁ…俺の親父は未来から来たんだ。


今はもう逝っちまったけどな…」






美鈴「そのお父さんから未来の事を?」






新見「俺が聞いたのは親父が未来から来た時の事とだけだ。
あと、握手とか未来の言葉とか…歴史の事は何も教えてくれなかった」






美鈴「ちょと待って…

新見さんのお父さんがこの時代で亡くなってしまったのなら、私はもう未来に帰れないの…?」





途端に美鈴の顔が青ざめた。





新見「……俺はそうは思わないよ…」





美鈴「なんで言いきれるんですかぁ…貴方のお父さんはずっとこの時代に最後までいたんでしょ?」





新見「あぁ、親父の場合はな。
…親父は未来では死んでたんだ。
事故で死んだ衝撃でこの時代に飛ばされた。

お前は違うだろ…?
未来でお前は生きているはずだ。

いつか、時が来たら帰れるよ…」





新見は優しく美鈴の頭を撫でた。