ここでは駄目……






喜んでいる人もいるんだから……






震えては駄目。






平助「み………美鈴?」






美鈴「藤堂さんっ!!凄いですね」






精一杯…………笑った。






多分凄くひきつった笑顔だったと思うけど…






まだ震えている右手を必死にもうひとつの手で押さえながら……





皆に笑った。





気付いていない様なのか…





皆は私に綺麗な笑顔を返してくれた。





美鈴「じゃあ…先に行っておくんで早く来てくださいねーっ!!」





私は…………






その場から早く遠ざかりたくて……






もう此処にいれば皆に私の気持ちがバレてしまうと感じて……






早く行く。





そういう理由をつけて…






私はその場から……






逃げた。