★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。

「只今帰ったっ!!」




すべての準備が終わりウトウトし始めていた頃に皆は帰ってきた。




いつもの様な沖田さんの可愛い声や斎藤さんの温かい声ではなく…





聞こえたのは……





壬生浪士組の局長の威厳があって頼りがいがある声だった。





それを聞いて私は直感的に感じた。




先程までウトウトしてた眠気が一気に飛んでいってしまった。




きっと………





皆疲れている。





もしかしたら火傷とか怪我をしているかもしれない…。




早く………




早く皆の無事を確かめたいっ…




私は水で湿った手拭いを乱暴に手に取り……





皆がいる玄関の方へ走り出した。