~壬生浪士組2★









私達は門に向かった。門には巡察から帰ってきた隊士たちがいた。

まだ隊士が少ないため少人数ではあったが…


その人達を見るたび美鈴の目はキラキラと輝く…


その隊士たちもやってきた美鈴に見惚れていた。


可憐な少女が副長助勤の総司と共にいる…容易には近づけない…



隊士たちは遠巻きに総司と美鈴を見ていたが、一人の男が総司のもとにやってきた。


長い髪をポニーテールのように結び、端正な顔だちの可愛い男だ。



総司「平助がきましたよ!」


猫目の大きな瞳をさらに見開いている。



平助「総司!!なんで女子がこんな所にいるんだ?」


平助はその目を美鈴に向けていた。



総司「今日から住み込みで働くことになったから」


総司が美鈴の変わりに説明する。



平助「えぇっ!まじで…」




平助がチラリと美鈴に目を向ける



ぅん?という様に首を傾げる美鈴…そして名をまだ言っていない事に気がつく。



美鈴「白羽美鈴です。よろしくお願いします。」


頭をさげる美鈴。

頭を下げた時に髪を纏っている香りが鼻を擽り、平助の顔が赤くなる



平助「あぁ///よろしく///」