★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。

美鈴「だから……これにします。」




そう言って柔らかく微笑む美鈴に嬉しく思った。





“お揃い“の紐。





俺が美鈴に喜んで貰おうと思って根付けを買おうと言った。




でも…




左之「俺が嬉しく思ってどうすんだよ…」




自称的な笑みを浮かべ左之は美鈴が選んだ根付けを手に持ち、会計の方に向かった。





左之「これ宜しく」





左之が店の者に根付けと髪結い紐を渡すと…





「っ!!へっ…へぇ…分かりやした。」





と何故だか驚いた様な素振りをしている。





美鈴「………?」





「あの………これ今、差し上げているんですけど」






おずおずと美鈴と左之に渡したのは匂い袋だった。






売っている物とは少し劣るが凄く良い匂いがする。





二つあり同じ匂いだが1つが淡い青色。



もう1つが桃色。



どちらもすみれの花が彩られてる。