気にしなくなった左之は、美鈴が勧めている髪結い紐を手にとった。
白い紐。
一見地味に思えるが紐の先には赤い玉がついている。
俺の好きな感じだ。
左之「何でこれなんだ?」
たまたま俺の好みのやつをとっただけなのか…
その事が気になり美鈴に問いた。
美鈴の答えはたまたまという理由ではなく
美鈴「原田さんの髪にとても良く似合うと思ったんです」
という理由だった。
左之「そっか!!じゃあこれにしようかな。」
あまり自分の身に付けているモノなど興味なかったが、何となくこの美鈴が選んでくれた髪結い紐を持ちたいと思った。
自分の選んだ髪結い紐を手に持つ原田さん。
良かったぁっ…喜んでくれたんだぁ。
