美鈴「だ…大丈夫です?沖田さん。」







心配になってきたのか、美鈴が声をかけて総司の手の上に乗っている自分の手を退ける。







湯気も出てないし…大丈夫なのかなぁ…







すると総司は少しは落ち着いたもののまだほんのり顔を赤くしている。






総司「う…すみませんっ!!わっ私隊務があるので失礼しますぅっ」






そう言って………行ってしまった。







早すぎないですか。







……………それにしても。








美鈴「ふふっ」







美鈴は笑みを浮かべた。







いつもどおりに接してくれる皆、その様子が私を憐れんだり非難をしているようなものじゃなくて、私を分かってくれた様で……









嬉しくなる。









いつ現代に戻るかわからない。








もうあまり時間がないかもしれない。








だから…










私は思う。








今、この時代にいる時間を大事にしよう。







その思い出が、私を現代でも前を向いて歩かせてくれると思うから。