そして今、……美鈴さんは嬉しそうに涙を流している。





美鈴「ぁ………ありがとぉございます…」





涙を拭きながら、泣いて赤くなった目を細めて笑う。






本当に良かったです。






そんな時に、山崎君に嫉妬するなんて…





…………私は何とも不純な気持ちを持っているのでしょう。







過去に生きていた美鈴さん。







その美鈴さんが前へ進もうとしているのだ。






美鈴さんの背中を押してあげよう。




早く過去という鎖が取れるように…




美鈴さんが一番に信じている人が、自分ではなくて山崎君でもいいんだ。






美鈴さんを一番に守れなくてもいい…








二番でもそれ以下でもいいから。








私は………………貴方の支えの1つとなりたいです。







そう心に呟き、私は美鈴さんに精一杯の優しい笑顔を見せた。







美鈴さんが安心できるように。







美鈴さんが笑っていられる様に。