芹沢「ハッハッハ…山南の様な頭脳明晰な奴がいたら、壬生浪士組も安泰だな」
そんな事を言いながら、誰よりも先に蜆橋を渡ろうとする芹沢…
調子のいい奴だ。
山南「誰だって道くらい分かりますよ」
さすが山南だ。
優しく微笑んで軽く流すのと同時に、道も分からない貴方は馬鹿なんですっ…とうっすらと伝えている…
本当に、誰よりも恐ろしい男だ。
芹沢以外は皆そう思ったが、今はまず斉藤の介抱をするために、早く吉田楼に帰らなければいけない。
皆は、はや歩きで蜆橋を渡った。
丁度、蜆橋の中間ぐらいに来た所で、前に力士達が通りかかる。
芹沢達はただの力士だろう…と気にもとめなかった。
だが、力士達は違う。
怪訝な顔で此方を見てきたのだ。
