★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。





芹沢「ハッハッハ…山南の様な頭脳明晰な奴がいたら、壬生浪士組も安泰だな」




そんな事を言いながら、誰よりも先に蜆橋を渡ろうとする芹沢…



調子のいい奴だ。




山南「誰だって道くらい分かりますよ」





さすが山南だ。





優しく微笑んで軽く流すのと同時に、道も分からない貴方は馬鹿なんですっ…とうっすらと伝えている…





本当に、誰よりも恐ろしい男だ。




芹沢以外は皆そう思ったが、今はまず斉藤の介抱をするために、早く吉田楼に帰らなければいけない。




皆は、はや歩きで蜆橋を渡った。




丁度、蜆橋の中間ぐらいに来た所で、前に力士達が通りかかる。





芹沢達はただの力士だろう…と気にもとめなかった。





だが、力士達は違う。



怪訝な顔で此方を見てきたのだ。