総司「大丈夫ですか?凄く魘されていましたよ?」






心配そうに眉を下げて優しい目で私を見てくれている。






…でも…






………どうしてもさっきまで赤い血を流して倒れていた亮と重なってしまう様な気がして、その優しい目を直視出来ない…。








美鈴「大丈夫ですよ?そういやぁ……何故沖田さんが土方さんの部屋に?」






普通、こういうもう時間なのに私が寝ている時って、土方さんが起こしてくれる筈なのに、何故沖田さんが?






すると総司ははぁ……と溜め息をつく。







総司「今日、此れから大阪に向かうんです。大阪で壬生浪士の名を語って悪事を働いている輩がいるので取締りに行くんですよ!!」







分かりやすく説明してくれたため、状況がよく分かってきた…。







美鈴「土方さんも行くんですか…?」






総司「いや…







行くのは私を含めて十人です。土方さんは入っていませんが会議のためいないんですよ」







土方さんは行かないけど…沖田さんは行くんだ…。