四人の息が合いすぎる訴えに圧倒され、美鈴はあまり訳が分かっていなかったが、首をコクリと縦に振った。





何がどうしたんだろ…




まず、問いの応えになっていないんだけどな…




美鈴が聞いたのは何故、四人全員とも殺気をだしていたのか?と言う事だった。





男は狼だから気をつけろという忠告を聞きたかったのではない…





左之「本当に気をつけろよ!?」




土方「わかってんだろな?」





まぁ…ある事があって、男は狼と言う事になったのは事実らしい。






美鈴「大丈夫ですよ?私、前からそんなのには人一倍心掛けていますから!!」





その言葉を聞いて、四人は口が半開きになり間抜けな顔になる…





前から人一倍心掛けている…美鈴はそう言った。冗談で言っているのではないらしい…




じゃあ、つい先程男がいる部屋で、着物を着崩れさせて気持ちの良さそうに眠っていたのは何だったのだろうか…




土方・左之・総司・斉藤「はぁぁあぁ…」





四人は深い溜め息をはく。





美鈴「ん!?!?」





自分達の願い通り、美鈴が鈍いのを直すのはまだまだ道のりは長いだろう…







土方・左之・総司・斉藤「はぁぁあぁ…」






四人はもう一度深い溜め息をはいた。