佐伯「俺だって男だょ!?美鈴ちゃん。誰でも構わず口説いてる訳じゃないですよ!」



プンプンと頬を膨らませながら口を尖らして言う佐伯…




あぁ…怒る様子も鬱陶しい…



ついつい溜め息をつきたくなる様な面倒くささだ…



美鈴「わかりましたよぉーじゃあそういう事にしときます!!」



佐伯に適当に返事をした美鈴はあることに気がつく…




後、少しで稽古が終わりそうだ…

何故ならもう夕刻だ。そして隊士達はちょこちょこと片付けに取り掛かり始めている…


そして稽古が終わった次にあるのは…夕食だった…



勿論、夕食を作るのは女中の仕事だ。



その事に気が付いた途端パッ立ち上がり青ざめた…



美鈴「すみません…私、女中の仕事があるので失礼します。」



佐伯「ぇ?そういやぁそうですね。忘れないでくださいねー!俺だって選ぶ権利があるという事を!」



美鈴はわかりましたよ!!と言って急いで走って言った。



佐伯「そうですよ…私は美しい人にしか口説かないんです…美鈴ちゃんとか……あぐりちゃんとかにしかね…」



誰も居なくなった縁側でポツリと呟いた。