~とある隊士の恋事情








もうすぐ夏に近づき、桜も散って仕舞う季節…


そんな春の終わりにこの男も遅れた春がやってきたようだ。





愛次郎「はぁ…」




その男の名前…佐々木愛次郎。




愛次郎「あぐりさん…」



一人の女の名前を言って溜め息をはぁともらす。



そんな愛次郎を遠くから見つめる美鈴…



昨日から様子がおかしい愛次郎の事が気になり、愛次郎の元へ来たのだ。




しばらくは遠くから見つめるだけであった美鈴だが、流石に心配事になり愛次郎に声を掛けた。



美鈴「愛次郎…?
大丈夫?昨日からボーッとしちゃって…」





愛次郎「あぁ…美鈴さん。えっと…ぃや…」




顔を少し赤くし、俯く愛次郎。



美鈴「ぅん…?なんかあったら話聞くよ?」





愛次郎「では少し聞いてもらえますか…?」