丁度壬生寺にある桜の木の下にきたとき…


ガサガサッ

突然、桜の中から総司の真上に何かが落ちてきた。


さすがは総司。気配を察知して落ちてきた何かを受け止めた。


総司「うわっ!!」


桜の木から落ちて来たのは幕末の時代では珍しい着物をきて、フワフワの髪をおろしている少女だった。


総司は桜から人が落ちて来たことに驚いた。



総司「誰でしょうこの娘…異人?いや髪は黒いですね…。」



自分の腕の中で気を失っている。


総司が不思議そうに少女…美鈴の顔を覗きこんだ


総司「不思議な女の子ですね、まるで本当に桜から生まれたかのように儚く、綺麗です…この娘はいったい何なんでしょうか…」


急に桜から落ちてきた異人のような服装の可憐な少女…不思議がらない訳がないじゃないか。





ロマンチストな人だったら本当に桜から生まれてきたと思うのだろうが…総司は違う。気を失っているという事が心配だ。





総司「このままではほっとけませんね…仕方ないです。屯所に連れていきましょう。」