妖将棋 <十二神獣と朱眼狼>



 ポーチの中から取り出したのは、先ほどのタロットカード。

 六合はそれを手に取り、カードの持ち主の思考を読み始めた。

「これはマナさんのですね。なるほど…」

ここでは何だということで居間に通されると、緋音は驚いた。

なにせ、神獣達が勢ぞろいだったのだから当たり前だった。

「皆勢揃いって、どーしたの?」

六合が作ったパフェを食べていた白虎が、スプーンをかじりながら答えた。

「んっとね、ひゃくへんかいふぃ(作戦会議)なの~」

 マナのタロットカードが物語っている以上、疑う余地はない。

 だがこれほどの緊急事態らしきものにそうそうお目にかかれない分、緋音は心配になった。

「理由は後から言うから、それより緋音何しに来たんだ?」

「マナの伝言を伝えに来たのよ。《二人の月の使者に気を付けて》って」

 そう言うと、遥は顎に手を当てて考え始めた。

「たかが妹の占いだろ? 気にするこたねんじゃねえの?」

 龍二がからかうように言うと、遥は六合を指差しながら言った。

「マナちゃんの占いは、六合以上によく当たるんだ。捨て置くわけにはいかないさ」

 それを聞いた龍二は驚いた。

「占星術師の六合以上って、バケモンかよ!?」

 緋音は妹を化け物呼ばわりされ、龍二を睨みつけた。

 龍二はその視線が蒼龍よりもきつかったため、すごすごと謝りながら引き下がった。