遥が頷くと、じいさんはさらに驚愕の言葉を放った。
「もちろん知っておる。遥が生きておるのは、産まれた時から四神に護られていたからなんじゃ」
「なっ!?」
驚愕の声を出し、龍二はちゃぶ台を叩いて叫んだ。
「そんなバカなことあってたまるか! あいつら神獣は、自分より上だと感じたものにしか守護しないんだぞ! 何で力も何もない赤ん坊につくっていうんだ!」
じいさんは龍二を宥めながら更に言葉を続けた。
「怒るのも無理はないが、四神が時代の変換を求めたんじゃ。これからの世は、男ではなく女であるとな。遥にとっては、重荷であろうがのぅ…」
二人は苦い顔をする遥に視線を移した。
確かに遥は何も悪くない。
幻獣界に住む神獣達は、遥という名の希望に賭けたのだから。
だが、納得しようとすればするほど、龍二の中にある悔しさが込み上げてくる。
瀕死の状態で手に入れた鷹龍。
なのに遥は何の苦もなく最高の神獣達を手に入れていた。
血が滲むほど拳を握り締めたが、怒りをぶつける場所がどこにもなかった。

