妖将棋 <十二神獣と朱眼狼>



 そんなじいさんを横目に、龍二は遥に目をやった。

「お前のサポーターを得るために、俺は死に物狂いで應龍を手にしたんだ。これで不満なんか言わせねぇぞ」

 不適な笑みを見せると、遥はフッと笑った。

「一応は、頼りにしてやるよ。せいぜい、俺の足手まといにはなるなよ?」

「なるわけないだろ? 甘くみると、後悔すんぜ?」

 拳を差し出すと、遥はそれに拳を合わせて笑った。

 パンっとじいさんの手で話の終止符が打たれ、龍二は足をくずしながら疲れた息をつく。

「だっは~。固っ苦しい話も疲れるぜまったく」

 そんなとき、龍二の腹の虫が思い切り空腹を訴え、遥は笑い出した。

「そんなに腹減ってんのかよ。メシしてやるから、先風呂入ってこいよ」

「マジ? いやでも、翁より先にってのは…」

 チラリと申し訳なさそうに見ると、じいさんは手で合図した。

「遠慮せんでもよいよい。これから一緒に住むんぢゃからな」


「え? 俺ソレ聞いてないぞ」

 遥が目を点にしながら言うと、じいさんはぶりっこしながらテヘペロ。
 即座に遥の蹴りが入るのは目に見えていた。