―真司side― ここは真っ暗で何も見えない。 自分自身さえも見ることが出来ない。 今自分はどこにいて、何をしていたのか…… そんな疑問はこの闇に飲み込まれていく。 徐々に侵されていく闇の中、 自分はもう死んでしまったのではないかとさえ思える。 だけど僕は、まだ死ねない。 『心臓を止めるのなら、 ―――君の傍で。』