「お前!!?」
大空の巫女が顔を歪める。
「私を甘く見ない方がいいよ?」
大空の巫女は大地の巫女とそっくりな少女だった。
そんな少女から発せられる不協和音とこの城に充満している不協和音は全く一緒で.....。
囚われた大空の巫女を助けようとした私を大空の巫女は襲って来た。
ま〜、わかってたから大丈夫だったけど。
今の大空の巫女は下半身が大きなタコみたいになってる。
その足が私を襲って来たけどギリギリでかわした。
タコの足が私目掛けて襲ってくる。
なるほどね。
だからこの物語が終わらないわけか。
魔王を倒す→大空の巫女を助けに行く→不意打ちで殺られる→物語が終わらない。
「アンタが魔王なの?」
足から聞こえる音を乱して大空の巫女に質問する私。
私の能力により私の目の前で動きが止まる足。
「そう、私が魔王よ!!勇者はみんな騙されてここに来るの!!大地の巫女も魔王もみんな私の作り物!!」
また他の足が私を襲う。
「この物語は終わらない!!終わらせない!!私はこの世界で永遠と生き続けるの!!魔王として!!永遠に!!」



