「なるほど、ね。」
「.....意味わかんねー。」
納得したように頷く私の横でお手上げって感じでヘラヘラ笑っている銀。
コイツはバカだ。
なぜこんな状況でそんな態度がとれる。
巫女服少女こと、大地の巫女さんの話によると、ここは魔王に支配されている世界で大地の巫女さんの双子の姉、大空の巫女さんが魔王に囚われているらしい。
そんな魔王を倒し、大空の巫女を助けるのが勇者さま。
な、はずなのに。
「俺たちが132人目の勇者さまね〜。」
光はダルそうにそう言うと大地の巫女さんの手を取る。
「.....はっはい。そして、皆様魔王のところに行って以来帰って来ていないのですっ。」
光に至近距離で迫られてたじたじな大地の巫女さん。
はい、ここにもバカがいました。
「てかさ〜。132って行方不明の生徒と同じ数だよね〜。」
凛妃は上機嫌に笑いいつものように私に抱きつく。
......ここにもいた。
なぜコイツらはこんな状況でこんな態度がとれるんだよ!!



