「君、誰?」
光が見据える先は大きな木の後ろ。
光には見えてるんだ。
「勇者、さま?」
光の声を聞いて大きな木の後ろから恐る恐る現れる巫女服に身を包んだ少女。
少女は私たちを見るなり嬉しそうににっこりと微笑む。
「あぁ、やっぱり勇者さまだわ。」
そして私たちに駆け寄って来ようとするのだが....
「勇者さまって何?」
シュッ
凛妃は巫女服少女の前に風を起こす。
只今、腹黒凛妃登場中です。
私、この子知ってる。
この子、地面の記憶にいた。
行方不明の生徒と話てた。
「勇者さま。私の話を聞いてください。」
巫女服少女は真剣な表情で語り出した。



