「本の世界ぃ〜?どーいうことだよ?」
銀はお手上げって感じでその場にゴロ〜ン。
少しは考えろ。
バカ銀。
無言で銀を睨む私。
「とりあえず、記憶見てみろ。」
蓮は至って冷静。
うん。
さすが会長。
「了解。」
私は私の腕に抱きつく凛妃を私から離し、地面に手を当てる。
不満そうな凛妃を無視して。
地面よ、アナタの記憶を少し見せて。
行方不明の生徒たちの姿が見える。
やっぱりここに来てるんだ。
「ありがとう。」
地面にお礼を言って立ち上がる。
そして、
「やっぱり居たよ。ここに行方不明の生徒がいる。」
私はみんなに告げる。
「よし。じゃぁ情報収集に....」
ガサッ
蓮の言葉を遮るように小さな音が聞こえる。
「「「「........。」」」」
みんなの顔つきが変わる。
寝ていた銀もゆっくりと体を起こす。
誰かいる。



