夏休みはまだまだ終わらない。
てか、始まったばかり。
夏休みとはいえまだ仕事がある私たち生徒会メンバーは今日も生徒会室にいた。
そんなある日のことだった。
コンコンッ
生徒会室の大きな扉の外からノックする音が聞こえる。
「どうぞ。」
珍しく起きている蓮がそう言うと....
「失礼します。」
生徒会室の大きな扉はゆっくりと開いた。
扉を開けたのは隆也くん。
「まとめれたみたいだね!!さすが隆也くん!!」
仕事が早い!!
「はい。これが行方不明の生徒リストです。」
隆也くんはそう言うと手に持っていた何枚かの紙を蓮に渡す。
「.....。」
それを黙って見つめる蓮。
「ま〜た事件かよ〜。事件多すぎだっつーの。」
ソファーに寝そべり紙を見ている蓮をダルそうに見る銀。
「本当だよねぇ。休みが欲しいよぉ。」
銀とは反対側のソファーで私の左隣に座り銀の台詞を聞いてうんうんと頷いているのが凛妃。
「あはは〜。かなこちゃ〜ん。今日は遊べそうにないの〜。」
生徒会室の端で女の子と電話をしてるのが光。
相変わらず自由な奴らである。