「っ!!?」
私に絡まるツルも私につけられたヘッドホンも何もかもが消えて行く。
ついには小さな家も消え私の目の前にみんなの姿が現れた。
森岡キョーダイの能力を無に変えたのは多分、いや、間違えなく森岡キョーダイの前に立つ昴先輩。
制御の能力だ。
「僕たちの能力が....」
「さすが昴くん...」
森岡キョーダイの声が聞こえる。
二人とも驚いた感じで昴先輩を見つめている。
「返してもらおうかな?華恋ちゃんを。」
にっこり微笑む昴先輩。
「「返せって言われて返す奴なんて....」」
昴先輩の言葉を聞いて森岡キョーダイの態度が変わって行く。
そして....
「へ?」
ぐいって森岡キョーダイに引っ張られて私は昴先輩の前に立たされた。
森岡キョーダイは昴先輩の魅了の能力により昴先輩に魅了されたのだ。
だから昴先輩の言うことを聞く森岡キョーダイ。



