「S級がどーかしたんですか?」
「「っ!!?」」
きっ気づかなかった。
私と銀の後ろに立つ隆也くん。
執行部室に入ってくる音がちっとも聞こえなかった。
「あっ、早いね。隆也くん。」
「そーですか?」
ニコニコ笑う隆也くんの手にはいくつか飲み物がある。
「で、S級がどーかしたんですか?」
「へ?」
私の目の前にアイスココアを置く隆也くん。
わお!!
ナイスチョイス!!
「S級?.....あーS級ね。あのね....」
隆也くんに事件のことを話そうとすると.....
「おい。俺の奴も出せや。」
銀がそう言って遮っていた。
え?何で?



