「見ようとすると何かに邪魔されて頭が痛くなる。」 銀の記憶の右端だけモヤモヤした何かに覆い隠されていた。 あと見ようとすると頭が痛くなる。 「.....同じようなこと蓮も言ってた。」 真剣な表情で窓の外を見つめてそう呟く。 「蓮もか.....。」 やっぱり何かおかしい。 そもそも実技S級の私たちを邪魔出来ること事態がおかしい。 犯人は能力が強い人。 つまり..... 「S級。」 呟くように漏れる言葉。