「ねー、蓮が見えない未来って何よ。」
「.....何だよ、急に。」
私の言葉を聞いて顔をあげる銀。
その表情は真剣で。
「蓮が見えないとか何かありそうじゃん。銀はそー思わないの?」
だって蓮が見えないとか本当におかしい。
予言出来ないってどういうことよ。
「思うけど....」
難しそうに表情を歪める銀。
「あっ!!私が見てみようか!!銀の記憶!!」
「は?」
銀は『意味わかんねぇ。』と呟きながら私を見つめる。
銀は本当におバカさんだなぁ。
「銀たちは裏で起きることを調べてたんでしょ?銀たちが行ったところで銀が気に留めていなくても何か起きてたかもじゃん?だから!!」
「おい。それは俺が見落としてるってことかよ。」
「そーだね。」
「.....っ。」
てか、裏で何か起こす奴が銀たちの前で行動起こすわけないじゃん。
黙る銀は悔しそうに舌打ちをしている。



