「重症ですね....。」
「「......。」」
私たちをかなり深刻そうに見つめる隆也くん。
あれから1時間くらい。
ずっと勉強していた。
正直、頭痛い。
「これなら他の先輩方が逃げちゃう気持ちわからなくもないです。僕も逃げたいし。」
なっなんだって!!?
「やっ嫌だよ!!隆也くん!!もう隆也くんしかいないんだから!!ラストチャンスなんだから!!」
椅子から立つ隆也くんの腕を必死に掴む。
行かせない!!
どこにも行かせないわよ!!
「フフッ。どこにも行きませんよ。先輩?」
にっこり微笑み椅子に座る隆也くん。
あー騙された!!
隆也くんって優しいけどたまにこうやって意地悪して来るんだよね。
「先輩を騙さない!!敬いなさい!!」
「騙されちゃう先輩が悪いんですよ。」
「おい。隆也。てめぇ、飲みもん何か買ってこいや。」
私たちの会話に急に入ってくる銀。
てか、銀機嫌悪くない?



