「......殺す気か!!」


しばらく間が空いてから叫ぶ私。


こっコイツは何なんだよ!!

本当何なんだよ!!


「あ?ってお前の後ろにどデカイ穴開いてんだけど。何ソレ?」


「はぁぁぁ!!?知らねーとは言わせねーよ!!?お前が開けたんだよ!!アレ!!お前のせいで私は一瞬あの世を見たんだよ!!?」


自分でもすごいと思う。

だるそーにそして興味なさそーに大穴を見つめる銀の台詞に間髪入れずに叫んだからさ。

自分でも驚くくらい早いツッコミだったよ、うん。


「なーに言ってんだぁ?オレがあんな所に穴なんて開けれる訳ねーだろ?オレここに座ってるし。」


無自覚〜!!

無自覚が一番恐ろしいよ!!


「もういいよ。アンタと二人っきりだなんていくつ命あっても足りないよ。」


私はふかっ〜い、それは深いため息をつきながらソファーから立つ。

ソファーから立った私は生徒会室を出ようとする。


「おいおい。どこ行くんだよ?勉強はいいのか?」


そんな私の行動を不思議に思ったのか銀も私と同じようにソファーから立って私の後を追う。


勉強やめようって言ったのは銀じゃん。


「銀の目は節穴ですか?私の手元は見えてますか?」


私は自分が手に持っている教科書をいくつか銀に見せる。